アメリカンオプティカルのサイズ感!日本人は52が正解な理由を解説

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こんにちは。メガネコンパス、運営者の「Syo66」です。
歴史あるアメリカンオプティカルのサングラスやフレームを手に入れたいけれど、近くに取扱店がなく、ネットでの購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
特にサイズ感に関しては、52mmにするか55mmにするか、あるいはヴィンテージのF9800なら46mmか48mmか、非常に悩みますよね。
「欧米人向けのサイズだから、日本人には合わないんじゃないか?」「ネットで買って失敗したらどうしよう」という不安は、決してあなただけのものではありません。

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私自身も最初は表記されている数字の意味がいまいち掴めず、自分の顔に本当にフィットするのか不安で、カートに入れては戻しを繰り返していました。
この記事では、アメリカンオプティカルの主要モデルにおけるサイズの違いや、日本人の骨格に合いやすい選び方の「正解」について、具体的なデータと私の経験を交えながら徹底的に解説していきます。
- 主要モデル(オリジナルパイロット・サラトガなど)の具体的なサイズ展開と選び分けの基準
- ヴィンテージ市場で人気のF9800におけるサイズ選びの鉄則と推奨サイズ
- レイバンなどの他ブランドと比較した際の実寸法の違いとフィット感の差
- 日本人の骨格にジャストフィットさせるための推奨サイズと必須の調整方法
アメリカンオプティカルのサイズ感と選び方の基礎
アメリカンオプティカル(AO)のアイウェアを選ぶ際、最も重要なのは「数字の意味」を正しく理解し、それが実際の装着感にどう影響するかをイメージすることです。
単なるレンズの横幅(アイサイズ)だけでなく、左右のレンズをつなぐブリッジ幅(DBL)や、フレーム全体の幅、そしてテンプルの形状が、掛け心地と見た目のバランスを決定づけます。

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まずは主要モデルごとの基本的なサイズ展開と、それぞれのサイズが持つ「意味」や「特徴」を詳しく押さえていきましょう。
52mmと55mmの違いと特徴
AOの代名詞とも言える不朽の名作「Original Pilot(オリジナルパイロット)」において、購入者を最も悩ませるのが52mmと55mmの選択です。

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数値上はたった3mmの違いですが、実際に顔に乗せた時の印象や、フレームが持つキャラクターは驚くほど異なります。
まず52mmですが、これは「歴史的な文脈」を最重要視するサイズです。
かつてNASAがジェミニ計画やアポロ計画で宇宙飛行士に支給したサバイバルキットに含まれていたのは、まさにこの52mmサイズのゴールドフレームでした。
月面着陸を果たしたアームストロング船長たちが着用していたモデルと同じプロポーションを手に入れることは、単なるファッションを超えたロマンがあります。
現代のビッグシェイプなサングラスの基準で見ると「かなり小ぶり」に感じられるかもしれませんが、顔の要素が中心に凝縮されたような、プロフェッショナルな道具としての機能美を感じさせるサイズ感です。

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一方、55mmは「現代のスタンダード」と言えます。
日本人の平均的な成人男性の顔幅(約145mm前後)に対して、レンズが頬骨を程よくカバーし、かつコメカミへの圧迫も少ない、非常にバランスの取れたサイズです。
ファッションアイテムとしてサングラスを取り入れる場合、顔の余白とのバランスが最も美しく見えるのがこの55mmであり、「失敗の少ない安全な選択」として広く推奨されています。特に、日常的に街中で使用する場合や、カジュアルな服装に合わせる場合は、55mmの方が馴染みやすいでしょう。

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さらに、大柄な方やあえてオーバーサイズで掛けたい方向けに57mmも存在しますが、これはブリッジ幅も相まってかなりワイドになるため、瞳孔間距離(PD)が広い方や、顔幅が明確に広い方向けとなります。
・歴史的なリアリティや無骨な「道具感」、クラシックスタイルを求めるなら52mm
・現代的なファッション性、遮光性、日本人の平均的な顔幅への馴染みを求めるなら55mm
ヴィンテージF9800の選び方
近年、ジュリアス・タート・オプティカルなどの復刻ブームと並行して、ヴィンテージ市場で熱烈な支持を集めているのが、AOの産業用保護眼鏡(セーフティグラス)である「F9800」です。
Pentaxブランドで販売されていた同型モデルも含め、このフレームはサイズ選びに独特のルールと美学が存在します。

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F9800の主なサイズ展開は46mm、48mm、50mmですが、現在のヴィンテージスタイルにおいて最も需要が高く、枯渇傾向にあるのが46mmです。
現代の一般的な眼鏡サイズと比較すると小さい部類に入りますが、F9800特有のキーホールブリッジや、厚みのある無骨なリムラインは、この小ぶりなサイズ感でこそ「凝縮感」が生まれ、ヴィンテージ特有の雰囲気が完成します。
特に、クリアレンズや薄いカラーレンズを入れて「伊達眼鏡」として使用する場合、46mmは顔の中にコンパクトに収まり、非常に知的な印象を与えます。
しかし、実用性を考えると48mmも非常に有力な選択肢です。
46mmでは「小さすぎて顔の余白が気になる」「コメカミがきつい」という日本人男性にとって、48mmは救世主的な「ゴールデンサイズ」となります。
ウェリントン型として標準的な大きさを確保しており、濃い色のレンズを入れてサングラスにする場合でも、十分な遮光性とバランスの良さを発揮します。
また、F9800を選ぶ際に注意したいのが「ブリッジ幅」です。多くは「20mm」前後に設定されていますが、ヴィンテージフレームは経年変化によるアセテートの縮みが生じている場合があります。表記サイズだけでなく、実寸の「フロント全幅」を確認することが、失敗しないための鉄則です。
・46mm: ヴィンテージの雰囲気を極めたい方、小顔の方、伊達眼鏡用途。
・48mm: 日本人男性の平均的な顔立ちに合う万能サイズ。サングラス・眼鏡両用。
・50mm: しっかりと遮光したいサングラス用途、あるいは顔幅が広めの方。
レイバンとの比較で知るサイズ差
AOのサイズ感を具体的にイメージする際、最もわかりやすい比較対象が、世界的なアイウェアブランドであるRay-Ban(レイバン)です。
特にAOの「Original Pilot」とレイバンの「Aviator(アビエーター)」は、同じパイロットサングラスとして混同されがちですが、その設計思想とサイズ感は対極にあると言っても過言ではありません。
最大の違いは「ブリッジ幅(レンズとレンズの間の距離)」にあります。

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レイバンのアビエーター(RB3025)は、伝統的なティアドロップ形状(ナス型)をしており、ブリッジ幅が約14mmと極端に狭く設定されています。
これにより、レンズが顔の中心(鼻寄り)に配置され、縦に長いレンズが顔の下半分を覆うようなデザインになっています。
対して、AOのOriginal Pilotは、ブリッジ幅が20mmと広く設定されています。
レンズ形状も底辺が平らなスクエアに近いティアドロップであり、レンズが比較的顔の外側に配置される設計です。この構造の違いが、日本人にとっての「掛けやすさ」に決定的な差を生みます。
| 比較項目 | AO Original Pilot | Ray-Ban Aviator (RB3025) |
|---|---|---|
| レンズ形状 | スクエア・ティアドロップ(底辺が平ら) | 伝統的ティアドロップ(ナス型) |
| ブリッジ幅 | 20mm (広い) | 14mm (狭い) |
| サイズ感 | 横に広く、縦幅は浅め | 縦に長く、頬まで覆う |
| 日本人への適合 | 高い(頬に当たりにくい) | 低い(頬に刺さりやすい) |
鼻根が低く、頬骨が高い骨格を持つ多くの日本人にとって、レイバンのアビエーターは「レンズの下端が頬に食い込み、笑うとサングラス全体が持ち上がる」という現象が起きがちです。
しかし、AO Original Pilotはレンズ下部がカットされた形状であり、かつブリッジが広いため、頬との間に適切なクリアランスを確保しやすく、「サイズ感の正解」を得やすい構造になっています。レイバンが似合わなくて諦めていた方こそ、AOのサイズ感を試してみる価値があります。
オリジナルパイロットの正解寸法
Original Pilotにおける「正解」の寸法は、あなたがこのサングラスを「どのようなシチュエーションで使うか」によって変わります。
用途を明確にすることで、迷いはなくなります。
もしあなたが、オートバイに乗る際にヘルメットと併用したい、あるいは航空機を操縦する際のリアルなスタイルを追求したいのであれば、推奨サイズは間違いなく52mmです。
さらにテンプル形状は「Bayonet(バヨネット)」一択となります。
52mmのコンパクトなフレーム幅は、ヘルメットの開口部に干渉せずスムーズに収まり、バヨネットテンプルは耳を圧迫せずに頭部でホールドするため、長時間のヘルメット着用でも痛くなりません。これは機能に基づいた必然のサイズ選びです。
一方で、日常のドライブ、街歩き、ファッションとしての使用がメインであれば、顔幅との物理的な適合性(SFW: SportRx Frame Width)を優先すべきです。
52mmのOriginal Pilotは、フレーム全体の幅が約130mm〜132mm程度とかなりタイトです。一般的な日本人男性の顔幅に対しては、テンプルが外側に大きく広がってしまい、見た目のバランスが悪くなる可能性があります。その場合は、フレーム全体幅が約136mm〜140mm程度確保できる55mmを選ぶのが正解です。
また、レンズの材質による重量もサイズ選びに影響します。AO伝統のガラスレンズ(SkyMaster Glass)を選ぶ場合、レンズ自体にかなりの重量があります。
57mmのような大きなサイズでガラスレンズを選ぶと、重心が前方に偏り(フロントヘビー)、汗をかいた時にノーズパッドが滑り落ちやすくなります。
「重さによるズレ」を防ぐ意味でも、ガラスレンズなら52mmか55mmに留め、それ以上のサイズが必要なら軽量なナイロンレンズ(AOLite)を検討することをお勧めします。
サラトガ復刻版のサイズ展開
第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディ(JFK)が愛用したことで、アメリカンアイウェアの伝説となった「Saratoga(サラトガ)」。
長らく廃盤となっていましたが、待望の復刻版では主に52mmと54mmの2サイズが展開されています。

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JFKがヨットの上で掛けていた、あの知的で優雅なスタイルを忠実に再現したいなら、52mmを選ぶのが正解です。
現代の流行であるビッグシェイプのウェリントン型と比較すると、52mmはかなり小ぶりに感じられます。しかし、この「小ささ」こそがサラトガの真骨頂です。
ブリッジ幅19mmとの組み合わせで、顔の中心にギュッと要素が集まることで、非常にスマートでクラシックな印象を作ります。アイビールックやトラッドなスーツスタイルに合わせるなら、この52mmの引き締まったサイズ感が絶妙にマッチします。
対して、54mmは現代的なアプローチで調整されたサイズです。
レンズ幅が2mm広がることで、視界の広さが確保され、サングラスとしての機能性が向上しています。また、頭囲が大きめの方(帽子サイズ60cm以上など)や、顔の横幅が広い方でも、54mmであればこめかみの食い込みを抑えて着用できる可能性が高まります。Redditなどの海外フォーラムでも「頭が大きいけど54mmなら快適だ」という声が多く見られます。
ただし、注意点として、レンズ幅が広がってもブリッジ幅は19mmのままです。つまり、鼻幅(鼻の付け根の太さ)に対するフィット感は52mmも54mmも変わりません。鼻筋がしっかり通っている方は問題ありませんが、そうでない場合は、サイズに関わらず鼻盛りの加工が必要になるケースが多いモデルでもあります。
日本人に適したアメリカンオプティカルのサイズ感
欧米人向けに設計されたAOのフレームを、骨格の異なる日本人がカッコよく掛けこなすには、単にカタログスペックを見るだけでは不十分です。
日本人の顔の特徴に合わせた「視点」と、適切な「調整」が不可欠です。ここからは、日本人がAOを自分の体の一部のように快適に、そしてスタイリッシュに愛用するための具体的なポイントを解説します。
日本人に似合うサイズの黄金比
一般的に、日本人の顔立ちは欧米人に比べて「平面てき」であり、「顔の横幅が広く、奥行きが浅い」傾向があります。
そのため、フレーム選びにおいて最も意識すべき黄金比は、「フレームの全体幅が、顔の最も広い部分(顔幅)と同じか、ごくわずかに狭い」状態を目指すことです。
フレームが顔幅より極端に広いと、寄り目に見えてしまったり、借り物の眼鏡を掛けているような野暮ったさが出たりします。
逆に狭すぎると、顔の余白が強調され、顔が大きく見えてしまいます。
AOのフレームにおいて、これを実現するための具体的な目安を整理しました。ご自身の顔幅をメジャーで測ってみて、以下のどのゾーンに当てはまるか確認してみてください。

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【顔型別・推奨AOモデルとサイズのマトリクス】
- 小顔〜標準的な男性(顔幅〜140mm)
推奨:Original Pilot 52mm / F9800 46mm〜48mm / Saratoga 52mm
理由:フレームが顔の輪郭から飛び出さず、最もスマートに見えるゾーンです。 - 標準〜やや大柄な男性(顔幅140mm〜150mm)
推奨:Original Pilot 55mm / F9800 48mm〜50mm / Saratoga 54mm
理由:日本人の平均的な成人男性の多くがここに該当します。55mmを選ぶことで、こめかみへの食い込みを防ぎつつ、サングラスとして適切なバランスを保てます。 - 顔幅が広い・大柄な男性(顔幅150mm〜)
推奨:Original Pilot 57mm / General 58mm
理由:無理に小さいサイズを掛けるとフレームが破損する恐れがあります。ワイドな57mmやジェネラルを選ぶことで、顔の余白を埋める小顔効果が得られます。
特に重要なチェックポイントは、「眉尻とフレームの端(ヨロイ部分)のラインが揃っているか」です。
鏡を見たとき、眉毛の終わりとメガネの端が縦のラインで揃っていると、顔全体のバランスが整い、非常に洗練された印象を与えます。逆に、眉尻よりもフレームが大幅に内側に入っていると「顔が大きく」見え、外側に飛び出しすぎていると「目が寄って」見えてしまいます。
日本人は欧米人に比べて「瞳孔間距離(PD)」はそれほど変わらないものの、「顔の横幅」が広い傾向にあります。
そのため、数値上のレンズ幅(52mmなど)だけを見て判断せず、ブリッジ幅とヨロイの張り出しを含めた「全体幅」で判断することが、失敗しないための近道です。
顔の形とメガネの形の黄金比についてはこちらの記事をご覧ください。

テンプル形状で変わるフィット感
AOのアイウェア、特にOriginal Pilotを語る上で避けて通れないのが、その独特なテンプル(つる)の形状です。中でも「Bayonet(バヨネット)」と呼ばれるストレートテンプルは、AOの象徴であり、多くのファンを魅了してやみません。
しかし、このバヨネットテンプルこそが、サイズ選びとフィット感において最も注意を要するポイントでもあります。
バヨネットテンプルは、一般的な眼鏡のように「耳に掛ける」のではなく、「側頭部を挟み込んで(抱き込んで)固定する」という構造を持っています。
これは、パイロットがヘルメットを装着したままスムーズにサングラスを着脱できるように開発された、軍用スペック(Mil-Spec)由来の機能美です。
しかし、ここで問題になるのが日本人の頭の形です。欧米人の頭部は上から見ると「楕円形(面長)」であるのに対し、日本人は「円形(ハチ張り)」に近い形状をしています。
新品の状態のバヨネットテンプルは、ほぼ平行に伸びているため、そのまま日本人が掛けると以下のようなトラブルが頻発します。

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未調整のバヨネットテンプルで起こる問題
- 点での接触:テンプルの先端だけがこめかみや耳の後ろに強く当たり、短時間の着用でも激しい頭痛を引き起こす。
- ズレ落ち:顔幅に合わせてテンプルが外側に広がってしまい(逆ハの字)、挟み込む力が弱まって、下を向いただけでサングラスが落下する。
「サイズ選びに失敗したかも…」と感じる原因の多くは、実はレンズサイズではなく、このテンプルの調整不足にあります。しかし、諦める必要はありません。
バヨネットテンプルは、適切なフィッティング調整を行うことで、驚くほど快適な掛け心地に生まれ変わります。
解決策は、眼鏡店のプロによる「抱き込み調整」です。
ストレートなテンプルに、日本人の側頭部のカーブに合わせた絶妙な「内向きのカーブ」をつけることで、点ではなく「面」で頭部を支えるように加工します。
これにより、55mmや57mmといった重量のあるガラスレンズモデルであっても、吸い付くような安定感を得ることができます。AOを購入する際は、単にサイズを選ぶだけでなく、「自分の頭に合わせてテンプルを曲げてもらう」ことを前提に考えてください。
鼻盛りとフィッティングの必要性
「サイズは合っているはずなのに、なぜか掛け心地が悪い」「笑うと頬にフレームが当たる」「まつ毛がレンズに触れて汚れる」。
これらは、アメリカンオプティカルのような海外製フレームを日本人が使用する際に、避けては通れない悩みです。
結論から申し上げますと、これらの問題の原因の9割は「鼻パッド(ノーズパッド)の高さ不足」にあります。
特に「Saratoga」やヴィンテージの「F9800」といったアセテート(プラスチック)フレームの場合、オリジナルのノーズパッドは欧米人の高い鼻筋に合わせて、非常に低く、かつ幅広に設計されています。
これを鼻根が低く扁平な傾向にある日本人がそのまま掛けると、鼻でフレームを支えることができず、ずり落ちて頬骨で止まることになります。
これが「頬に当たる」「まつ毛が当たる」原因です。

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この問題を根本から解決し、AO本来の美しいサイズ感を楽しむためには、以下の2つのアプローチによるフィッティング調整が不可欠です。
| 加工方法 | 特徴・メリット | 推奨モデル |
|---|---|---|
| 鼻盛り加工(貼り付け) | 元のパッドを削り取り、高く厚みのある新しいパッドを溶着する。見た目の変化が少なく、自然な仕上がり。 | Saratoga F9800 |
| クリングス加工(足付き) | 金属製の足(アーム)を取り付け、パッドの位置や角度を自由に調整できるようにする。フィッティング精度は最強。 | Saratoga F9800 (特にガラスレンズの場合) |
私のおすすめは、外観を損なわない範囲での「鼻盛り加工」か、あるいは徹底した掛け心地を求めるなら「クリングス加工」です。
特にガラスレンズを入れたSaratogaは重量があるため、クリングスタイプに改造することで、鼻への負担を分散させ、劇的に軽く感じられるようになります。
また、メタルフレームであるOriginal Pilotの場合も、純正のノーズパッド(クリアパッド)が滑りやすいと感じる場合は、シリコン製のパッドに交換したり、パッドアームの幅を日本人の鼻筋に合わせて狭める調整が有効です。
「海外製だから合わない」と諦める前に、お近くの眼鏡店で「鼻盛り」や「フィッティング」の相談をしてみてください。数千円の加工費で、愛用のAOが「一生モノ」の相棒に変わります。
歴史的真正性を担う52サイズの魅力
ここまで、実用的な側面や日本人の顔幅への適合性という観点から、55mmや48mmといったサイズを推奨してきました。
しかし、それでも私はあえて、記事の冒頭で触れたOriginal Pilotにおける「52mm」というサイズの特別な魅力について、熱く語らせてください。

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なぜ、現代の基準では「小さい」とされる52mmを選ぶのか。それは、このサイズこそが「歴史的真正性(Authenticity)」を宿しているからです。
| AO Original Pilot「52mm」を選ぶべき理由 | |
|---|---|
| 歴史的真正性 (Authenticity) |
1969年のアポロ計画で、ニール・アームストロング船長らが実際に着用した正統なサイズであり、月面着陸の歴史そのものを体現しています。 |
| プロ仕様の機能美 (Professional Gear) |
ファッションアイテムではなく、サバイバルキットの一部(計測機器・保護具)として設計されており、無駄な装飾や余白が一切ない「道具」としての凝縮感があります。 |
| スタイルの確立 (Style over Fashion) |
単に「似合うか」という審美的な基準を超え、「スタイルがあるか」という次元で選ばれるサイズです。多少のタイトさが「プロフェッショナルな厳しさ」を演出します。 |
| 所有する体験 (Experience) |
52mmを身につけることは、単に日光を遮るだけでなく、アメリカの宇宙開発史やミリタリーの歴史、そして「本物の男のギア」としての憧れを身に纏う体験となります。 |
1969年、人類が初めて月に降り立ったとき、ニール・アームストロング船長やバズ・オルドリン飛行士のヘルメットの下にあったのは、紛れもなく52mmサイズのOriginal Pilotでした。
彼らが命を預けた「サバイバルキット」の一部として採用されたこのサングラスは、ファッションアイテムではなく、極限状態における「計測機器」や「保護具」としての機能を最優先に設計されています。
52mmというサイズ感には、無駄な装飾や余白が一切ありません。顔の必要な部分だけを最小限の面積で覆うそのプロポーションは、道具としての「凝縮感」や「密度」を感じさせます。
これを身につけるということは、単に日光を遮るということ以上に、アメリカの宇宙開発史やミリタリーの歴史そのものを身に纏うという体験でもあります。
もしあなたがAOを選ぶ理由が、流行のファッションではなく、「本物の男のギア」としての憧れにあるのなら、多少のタイトさを許容してでも52mmを選ぶ価値があります。
不思議なことに、52mmを掛けて鏡を見ると、最初は小さく感じても、次第にそのタイトさが「プロフェッショナルな厳しさ」に見えてくるのです。
「似合うか似合わないか」という審美的な基準を超えて、「スタイルがあるか」という次元で選ぶなら、52mmは間違いなく最高の選択肢です。
アメリカンオプティカルのサイズ感は52が正解
結論として、アメリカンオプティカルのサイズ感において、一つの大きな「正解」を提示するならば、私は迷わず「52サイズ」(Original Pilotにおいては52mm、F9800などのヴィンテージにおいてはそれに相当するコンパクトなサイズ感)を推します。
もちろん、機能的な側面や物理的な顔幅との整合性を考えれば、55mmや57mmが適しているケースも多々あります。
特に、初めてサングラスを購入する方や、リラックスした掛け心地を求める方にとって、55mmは素晴らしい選択です。
しかし、AOというブランドが持つアイデンティティ、すなわち「Original Pilot」や「Saratoga」といったアイコンモデルが本来持っている設計思想や黄金比が最も美しく表現されているのは、52サイズをおいて他にありません。
「日本人は顔が大きいから52mmは無理だ」という声をよく耳にしますが、私はそうは思いません。
むしろ、平面的な日本人の顔立ちだからこそ、コンパクトな52mmを中心に据えることで、顔全体が引き締まり、彫りの深さを演出するコントラスト効果が生まれます。
重要なのは「サイズ選び」と「フィッティング(調整)」をセットで考えることです。
52mmを選び、信頼できる眼鏡店でテンプルの抱き込みを調整し、必要であれば鼻盛りを行う。この手間をかけることで、52mmは決して「窮屈な小さいサングラス」ではなく、あなたの顔の一部として馴染む「パーソナルなギア」へと進化します。
アメリカンオプティカルを手に入れるということは、流行り廃りのあるファッション消費とは一線を画す行為です。迷ったら、まずは歴史の証人である52サイズを試してみてください。その凝縮されたレンズの向こう側に、半世紀以上変わらない「本物の景色」が見えるはずです。
- ✔日本人の顔立ちにこそ合う
平面的な顔立ちにコンパクトな52mmを合わせることで、顔全体が引き締まり、彫りの深さとコントラストが生まれます。「顔が大きいから無理」という心配は無用です。 - ✔「サイズ選び」×「調整」が鉄則
52mmを選び、眼鏡店でテンプルの抱き込みや鼻盛りを調整(フィッティング)することで、窮屈さは消え、あなただけの「パーソナルなギア」へと進化します。
迷ったら、歴史の証人である「52サイズ」を試してみてください。
なお、各モデルの正確な寸法や仕様については、メーカーの公式情報もあわせてご確認ください。
(出典:American Optical Official Size Guide)

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まとめ

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- AOのサイズ感は、単なる顔幅との整合性だけでなく、「歴史的背景(52mm)」と「現代的実用(55mm)」のどちらを優先するかで選ぶべき。
- Original Pilotでは、リアルな道具感とヒストリーを求めるなら52mm、日本人の平均的な顔幅への馴染みを求めるなら55mmが推奨。
- ヴィンテージF9800は46mmが最もスタイルが出るが、日本人男性の実用的なゴールデンサイズは48mm。
- Ray-Banのアビエーターと比較すると、AOはブリッジ幅が20mmと広くスクエア形状なため、日本人の骨格でも頬に当たりにくく合わせやすい。
- サイズ選びと同じくらい重要なのが「フィッティング」。セルフレームは「鼻盛り加工」、メタルフレームは「テンプルの抱き込み調整」を行うことで、サイズ感の悩みは劇的に改善する。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が、あなたにとって一生物となるアメリカンオプティカルとの出会いの一助となれば幸いです。

